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ルイのバースデー



一日遅れちゃいましたが、10月16日は、ルイのバースデー。
以下、当創作のルイとルイプリちゃんの、バースデー当日の一コマ。





これから、ハワード公爵邸でルイの誕生パーティーです。





ルイ「…待ち遠しい」

ソフィア「晩餐会が? ルイ、お腹すいてる?」

ルイ「うん。すごく」

ソフィア「今日は、ルイの好きなお料理ばかりだと思うよ?楽しみだね」





ルイ「そうじゃない…」





ルイ「食べたいのは、こっち」

ソフィア「ル、ルイ…っ

ルイ「お腹ペコペコ。晩餐会なんて早く終えて、これ食べたい」

ソフィア「~~~」





ルイ「つまみ食いしていい?」

ソフィア「ルイらしくない…」

ルイ「俺らしくない…?」

ソフィア「お、お行儀悪いよっ」





ルイ「そんなことない。恋人同士の礼儀には、むしろ適ってる」

ソフィア「ルイ//」

ルイ「今のうちにいただいとかないと、晩餐会の間中、落ち着かない」

ソフィア「~~~」

ルイ「ね。少しだけ…」





ソフィア「…うん…」





「…………………」





晩餐会の間も、ありがちに、テーブルの下でコッソリと手を握り合って指絡めたりして、イチャイチャしてそうな二人。
招待客のジルあたりが目ざとく見つけ、呆れてため息つきながらも、
二人の幸せぶりを微笑ましく見守ってそう( 艸`*)



*******




一度やってみたかった、モノトーンのルイ&ルイプリ。





久しぶりに呼び出したルイプリシムのソフィアに、オシャレさせたら楽しかった





Laylaが王宮デビュして間もない頃、ルイプリ様の某マコさんの創作ブログに入り浸ってまして。

「髪を横しばりしてるルイプリたんが好き♪」など、
マコさんのルイプリビジョンの影響をモロ、受けました。

マコさんの描くチビキャラのルイプリたんがあまりに可愛くて、当創作のルイプリシムも童顔になったという経緯が。
しかし、ボディの方は、なぜか想定外にムチムチに(´ω`*)





いつものカラーリングのコーディネート。
晩餐会後、ようやく二人きり(*´▽`)ノノ

ルイプリ様というと、もうお一人。
美し過ぎる線画ルイを、今も大切に保存させていただいてる、もゆひさ様も。
Laylaがツイッタで毎日、もゆひさ様の描かれる「本日のルイ=ハワード」を拝見してた頃は、
‘ハワード家の絨毯’の異名をお持ちだったので、
ルイ創作で絨毯敷くと、もゆひさ様を必ず思い出してます(*ノ∀`*)





ルイプリちゃんはひたむきで、いつも一生懸命。
忙しいスケジュールの合間をぬって、ルイのバースデーをお祝いするために準備して…
公爵邸の晩餐会でも、ルイの為に、たくさん気配りしたのでしょう。

公の場で、ルイのパートナーとしての大役を終え、ホッと一息。











甘えられるのも大好きだけど。ルイプリちゃんに甘えるのは、もっと好きなルイヽ(´▽`)/





ソフィア「お誕生日本当におめでとう…、ルイ」

ルイ「ありがとう。ソフィア」











ルイ「晩餐会の前につまみ食いしたら、余計に欲しくなって困った…」

ソフィア「私も…(小声)」

















年に一度の大切なお誕生日だもんね。
恋人同士の特別な時間を、ゆっくりとお楽しみください…(´ω`*)





Laylaはルイを思うたび切なくなって、愛しさが募ります。

彫刻みたいに冷たい美貌の持ち主、ルイだけど。

庶民出身なのに、貴族よりもずっと誇り高く、強いルイプリちゃんから愛情をたっぷり注がれて、
もっともっと、幸せになってね٩(๑´3`๑)۶

ルイ。今年もお誕生日おめでとう


ハッピー・イースター!



今日はイースター




シュタインでも長い冬が終わり、ようやく春を迎えます。




シュタイン城のプリンセス、初めてのエッグハントに挑戦中。




また一つ、見つけました(´ω`*)

アルやユーリもペイントを手伝ったカラフルなエッグは、新たな生命の象徴




ゼノ「たくさん見つけたな。すごいぞ」




プリンセス「

クリスタ「…ゼノ様、そろそろお時間ですが」




ゼノ「そうだな、政務に戻るか…」

プリンセス「……っ、や




プリンセス「~~~っ

ゼノ「………………」




ゼノ「…もうちょっとだけ、な」

(♡´ω`♡)




結局、当創作にて、プリンセス生誕に関わるストーリーは脳内妄想のままですが。
(名前も決まってますが、まだ我慢、我慢…)

すっかりパパの顔になってるゼノ様(´ω`*)




クリスタ「ゼノ様… お忙しいのに、いつもお時間を作ってくださり、ありがとうございます」

ゼノ「おまえは、引き止めてくれないのか?」




クリスタ「…ゼノ様//」

(∩^o^)⊃━☆゚.*・。




ゼノ様のマイスイハーは、やっぱり王妃ちゃん

アルとユーリが、ファミリーのハッピータイムを死守してくれてるから。
ちよっとくらい遅れても、大丈夫╭( ・ㅂ・)و ̑̑




これから年度末の繁忙に立ち向かう方も、新環境を迎える方も♪
皆さまが、ハッピーな春をお迎えになりますように


☆☆☆

前回の記事で、オリジナルノベルサイトのご案内をさせていただき…内心、ドッキドキでしたが(;´Д`)
たくさんの方にご訪問いただき、拙い創作を見ていただけて、温かい応援メッセージやご感想などいただき…
本当に嬉しいです!ありがとうございます・゚・(>д<。)(。>д<。)(。>д<)・゚
そして、win版のみの創作を、変換(?)アプリを使ってmacでも見れたと教えてくださった、○いぐ様!!
そのようなお手間を掛けてくださってまで、読んでいただき…っ、感激し、むせび泣いております(இ艸இ)
ほんと、身体とパソコンが二つあれば、サイト二つとも同時進行させたいのですよ…(;´Д`)

どちらも細々と続けていきますので、これからも、どうぞ宜しくお願いいたします

ゼノ様と初めての夫婦喧嘩のあと(おまけ)

『ゼノ×王妃 ~初めての夫婦喧嘩~』のあとがきを記事にしようと思っていたのですが、短い妄想エピソードができたので、今年最後の創作としてupさせていただきます。



公務で夫婦一緒にいられない日が続く中、ゼノ様の過去の女性関係が発覚したり、度重なる行き違いで、まさかの!ゼノ様がヤキモチ妬いて王妃ちゃんに怒っちゃったりとか…。好き勝手した妄想のその後、無事に仲直りした夜のエピソードです。

短いですしエロくはありませんが、肌色創作の為たたみます。どんな妄想創作でもよし&肌色オッケーにしてくださる姫様のみ、先にお進みくださいませ。

ゼノ×王妃 ~Merry christmas~



Merry Christmas!


ゼノ様と王妃の短いクリスマス妄想エピソード作りました。
(※クリスマス当日まで、PCのみブログに雪を降らせています)



― クリスマスイブのシュタイン城、リビング。

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「連日の公務、よく頑張ったな。疲れたろう」


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「いいえ。ゼノ様と毎日ご一緒できて、シュタインのクリスマスをよく知れて…嬉しいです」


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「俺も、おまえと共にこなす公務に充実感を得ている」


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「ゼ…」


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「~~~///」


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……………………


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「今夜のおまえは格別に美しいからな。パーティーの間ずっと、こうしたかったのだ…」


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「お言葉…あ、ありがとうございます//」


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「…クリスマスだ。欲しいものがあれば、言え」


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「……あります」


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「何でも応えてやる。言ってみろ」


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「ゼノ様の、手書きのクリスマスカードを…」


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クリスタ「昨年のように、今年もいただきたいです」

ゼノ「そんなものでいいのか?他に、何かないのか?」


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「では…これからも毎年、カードをいただけるお約束も欲しいです」


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「分かった。毎年、心をこめておまえにカードを贈ろう」


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「ありがとうございます嬉しいです…」


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「…おまえは、もう少しねだった方がいい。欲がなさ過ぎだ」


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「そんなことありません。お忙しいゼノ様に時間を作っていただいて、お手間をかけて書いていただくカードが一番、贅沢な贈り物です」


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「では、今度は俺がクリスマスプレゼントをねだってもいいか?」


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「…!もちろんです。私が差し上げられるゼノ様の欲しいものって、何ですか?」


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ゼノ「キスが欲しい」

クリスタ「えっ//」


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「おまえからのキス、だ」


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クリスタ「~~~っ//」

ゼノ「クリスマスだからな。おまえから特別に、求められたい」



………………………………………



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…………………


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………………………


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(ゼノ様………っ)


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「クリスマスは毎年こうして、おまえからのキスが欲しい…」


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「その約束も、くれるか」


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「…はい…」


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これからも、ずっと。ゼノ様と温かいクリスマスを過ごしたいです(♡´ω`♡)

~fin~



お気に入りのキュートなクリスマス・ソングを貼りつけておきます



Christmas Dream
FRANCESCA BATTISTELLI

I blow out the candles, unplug the tree
There's no one awake at midnight but me
I slip down the hall and amid the moon beams
My kids are tucked in, dreaming Christmas dreams
Days of such wonder, magic-filled nights, moments they'll look back on all
Of their lifes
So much time wide- eyed at holiday scenes
Now they're worn out, dreaming Christmas dreams

Dreams of cookies and cards, boxes and bows
Storefronts and stockings and days when it snows
With all of the secrets that this season keeps
It's a wonder at all that they fall asleep

I smile as I kiss them
Cause' under that tree
Are surprises that they're not expecting to see
We're just hours away from their giggles and screams
They'll be answers to all their Christmas dreams

Dreams of tinsel and toys and Santa's workshop
Noises at night coming from the rooftop
With all of the secrets that this season keeps
It's a wonder at all that they fall asleep

The thought comes to mind that I may be the one
Who's most excited for what's yet to come
As I crawl in bed, I laugh cause' it seems
Guess never too old for Christmas
No, you're never too old, no, you're never too
Old for Christmas Dreams


**********

そして、もう一つ。昨年作ったクリスマス動画を



皆さま、幸せなクリスマスをお過ごしくださいませ


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ゼノ×王妃 ~初めての夫婦喧嘩~



※長いお話です。また、全編、妄想ねつ造設定多しです。






シュタイン城・西の塔、織物部屋。




「…というわけで、シュタインの伝統織物シュニールは、熟練の職人でも一日に2メーターほどしか織れないので、大変貴重です」




「美しくて温かみがあって…すばらしい織物ですね…」




女官「シュタインでは、先祖代々伝わるシュニールを受け継いでいる家庭も多いです」

クリスタ「先祖代々…?」

女官「はい。その家庭のシュニールに織りこまれたシンボルを見ると、先祖がどこからやってきてどんな業績を残したのかすべてわかるのです。いわば、家系図のようなものですね」




「そして子孫が、新たな家系図を織って加えていくのですね…」




「ジェラルド王家にも、それは見事な織物があったのですが。40年前の戦争で焼失して以来、王家においてシュニール織の伝統は廃止されました」




「秘密を守るためもあったようです」




「こちらのタペストリーは前国王が唯一個人所有していたシュニールで、ゼノ国王陛下のご指示により、現在はここに保管しております」




クリスタ「なんてロマンチックな図柄…」

女官「これは、前王妃様つきのメイドが、前王妃様の死後、その卓越したシュニール織の技術をもって、前国王陛下をおなぐさめするために織ったものです」




「いずれ王妃様のお耳に入ることだと思いますので、お伝えいたしますが…」




女官「前国王陛下は、前王妃様が亡くなられてすぐ、王妃様に関する記録…肖像画や日記など、すべて焼却されました」

クリスタ「どうして、ですか?」




「真実を知る者はいません。その頃から前国王は‘非情な国王’と怖れられるようになり、シュタインのイメージとして、外国にも拡がりました」




「前王妃様がお亡くなりになったとき、わたくしは、まだ仕官して間もない見習いでしたが…表面上分かりにくくても、前国王陛下と前王妃様は強い愛と信頼の絆で結ばれておられ…そのような伴侶を失くされた喪失感から、面影さえ目にされたくないほどの深い悲しみだったのでは…と。」




女官「愛する伴侶を失い、たった一人で国をまとめていく為、あえて想いを封印されたのではないか、と勝手ながら推察させていただいております。まだ幼かったゼノ国王陛下にも、大切にされていた前王妃様の焼き絵を目の前で割って、母の姿を忘れるよう強要されました」

クリスタ「…………っ」




(お母さまの面影の残るものが、一つもないなんて…)




「前国王陛下は公私ともに非情な面をお持ちでしたが、ご自身にも大変厳しくあられた方です。そのような方にこのようなモチーフの織物をメイドが献上するなど、お手打ちされても仕方のない行為でしたが」




「前国王陛下はこのタペストリーをいたくお気に召され…そのメイドをお側にお仕えさせました」




(きっと、ユーリのお母さんだ…)




……………………




「心をこめて糸をつむぎ、織りで思い出を形に刻んでいけたら…素敵ですね」




(私も…ゼノ様のために、そのようなことが出来たら…)




女官「王妃様も、おやりになってみますか?」

クリスタ「私にも出来ますか?」




「はい。このような大作や複雑な模様を織るのはもちろん、かなりの熟練を要しますが」




女官「わたくしでよろしければ、ご教授させていただきます。これでもシュニール織は幼少の頃から親しんでおり、王室から師範認定をいただいております」

クリスタ「フリーダ、あなたが教えてくれるなら心強いです…!」




女官「ラテン語やダンスの難しさとはまた違う、地道で根気のいる作業となりますが…大丈夫ですか?」

クリスタ「はい。ぜひ、お願いします…!」




女官「かしこまりました。早速、明日からこのお部屋で基礎からお教えいたします」

クリスタ「ありがとう!よろしくお願いします」




女官「王妃様が、陛下にお喜びいただける織りを仕上げられるまで、ご教授させていただきますので」

クリスタ「…っ(バレてる)//」




クリスタ「あの、ゼノ様にはこの事…ちょっと恥ずかしいので、まだ、秘密にしていただけますか?//」

女官「かしこまりました。」




クリスタ「フリーダ。いつも必要な真実を教えてくださり、色々気遣ってくれて、感謝しています…」

女官「…いえ//」


(コンコン)

メイド「失礼いたします」




メイド「王妃様、お召し替えのお支度にまいりました」

クリスタ「…え?」




「今日、ご来客の予定がありました?」




「いえ。先ほど、国王陛下が外交先から急遽お戻りになられました。お出迎えのためのお召し替えになります」




「…っ、ご予定より3日も早くお帰りになったのですか?」




「はい。もう正門を入られた頃かと」




クリスタ「お出迎えに行ってきます!」

メイド「王妃様…っ」




「お召し替えを…!」




「ゼノ様をお迎えしたあと、着替えます」




(予定より3日も早くゼノ様にお会いできるなんて…)




「…およ」




(なーんだ。もうゼノ様のご帰還、知っちゃったか。残念…俺が第一報で喜ぶ顔見たかったのに)




(すごい鬼ダッシュ^^)




(‘ゼノ様競争’とかあったら、俺もアルも負けちゃうかもね…)





……………………………………










‘ゼノ様競争’の優勝賞品、シュタイン城に到着。




(あ…)




(ゼノ様)




クリスタ「ゼ…」

???「ゼノ様」




(…え?)









「ご無沙汰しております」




「コルネリア…久しぶりだな」




「外交でお城にいらっしゃらないと伺いましたが。お目にかかれて嬉しいです」




(っ、お綺麗な方……!)




「城に何の用だ?お父上のブラウン公もご一緒か?」




「はい。今日は父にどうしても、とお願いして同行させていただきました」




ゼノ「…そのことか」

コルネリア「……………」




「ブラウン公からおまえを第二夫人に、とのお話をいただいた時は耳を疑ったぞ…」




「…っ、なぜです」




「おまえにとってシュタインの第二夫人の座など、何の価値もないだろう。ブラウン公も本意ではないはずだ」




コルネリア「なんの価値もない…?」

ゼノ「そうだろう」




「あります。ゼノ様のお側にいられます」




「…う、」




「シュタインの有力貴族からも大国の王室からも縁談が来てると聞く。お前がそんなことでは、お父上も悲しまれるのではないか」









(ドキ…ドキ…ドキ…)




「何度も言うが、おまえだろうと誰であろうと、俺は第二夫人を娶る気はない」




「悪いが今、おまえと話している時間がない。供の者はいるのか?馬車を手配する」




「こんなに痩せて…おまえらしくないぞ」




「~~~~~っ」




「…おい。大丈夫か」




「一度お情けをいただいたら諦めると…言いました。でも、ムリでした…っ」




(……………………)




コルネリア「第二夫人になれないなら、わたくし愛人でもかまいません」

ゼノ「バカなことを言うな」

コルネリア「このように往生際の悪いしつこい女、お嫌いになりました?」




ゼノ「幼いころからの付き合いだ。嫌いになるわけないだろう」




ゼノ「だが、おまえの想いには応えられん。おまえだけを愛してくれる男を見つけろ」

コルネリア「イヤですっ、ゼノ様のお側にいられないなら、いっそ端した女にでも生まれてくれば良かった…っ」




「子供の頃から、ゼノ様しか見てこなかったのに…!」




「……応えてはやれん」









……………………………………




(ご身分の高い美しいご令嬢が…あのように誇りを捨ててまでゼノ様を…。ゼノ様と、あの方は……)




(…髪を高く結い上げてらして…気品のある装いでゼノ様と並ばれて、お似合いだった…)




(私…お化粧も着替えもせずに飛び出しちゃったんだった…。しかもお下げ髪 …鉢合わせしなくて良かった)




クリスタ「…あ

メイド「王妃様、お着替えを…」




クリスタ「先ほどはごめんなさい。お支度…していただけますか?」

メイド「もちろんです」




クリスタ「あの…髪を高く結って、ドレスもいつもよりフォーマルにしていただけますか?」

メイド「かしこまりました」


……………………………………










「クリスタ」




クリスタ「陛下、お帰りなさいませ」

ゼノ「ああ。今帰った」




クリスタ「お疲れさまでございます。ご無事でお帰りの由、大変嬉しく存じます…」

ゼノ「うん。昨夜、ウィスタリアとの国境付近の河川が氾濫してな。被害状況の確認もあって3日帰城が早まった」

クリスタ「そうでしたか…被害は大きいのですか?」




「安心しろ。対処も早く被害者は出ていない。しかし、帰城早々に俺は政務室にこもらねばならん」




ゼノ「結局、3日ほど住居には帰れそうにない。夫の務めのほうは、もうしばらく果たせそうにないな」

クリスタ「ゼ、ゼノ様//」




ゼノ「妻を放ってばかりの夫を責めないでくれるか?」

クリスタ「そんな…」




(この腕の中に、先ほどはあの方が…)




ゼノ「…何だか大人しいな。体調でも悪いのか?」

クリスタ「い、いえ…」




ゼノ「急な帰国だったが、おまえの喜びそうな土産がある。後で用意させるので楽しむといい」

クリスタ「ありがとうございます」




(やはり様子が変だな。いつもは迎えに飛び出してくるのに、今日は珍しく正装して待っていたし…)




ゼノ「…何かあれば、政務中でも遠慮せず俺に言え」

クリスタ「はい。でも、本当に何も問題はありません。大丈夫です」

ゼノ「そうか」




ゼノ「ではな。また行ってくる」

クリスタ「はい。行ってらっしゃいませ。ご政務、がんばってくださいませ」

ゼノ「ああ」




ゼノ「河川付近の状況は?その後何か変わったことはあったか?」

騎士「いえ。住民の混乱もなく、二次被害も出ておりません」




「ゼノ様…毎日のご重責、本当にお疲れさまでございます」




「ゼノ様とお会い出来ない間、この妙な気持ちをきちんと整理して、王妃らしくなれるよう精進します…」


………………………………………………





書斎。 またお着替えしたクリスタちゃん。




(明日からフリーダにシュニール織りを教えてもらうのだから…せめて、書物で歴史くらい予習しなきゃなのに…)




(頭の中も気持ちも、切り替えられらない…)


「わぁ




「…?」




(メイドさんたち…?)




メイド1「なんて可愛らしいお菓子でしょう」




メイド2「ゼノ国王陛下が、今回の外交で王妃様へのお土産にお持ち帰りになられお品なの。お菓子に合うお茶の種類までご指定されて…」




メイド3「王妃様は、お化粧品や宝石より、お菓子をお喜びになりますものね」

メイド1「そう。それで、お菓子を食べてお幸せそうな王妃様のお顔を見て、国王陛下の方が蕩けそうに甘いお顔をなさったりして♪」

メイド123「キャ




メイド2「あのように陛下に愛されて…王妃様は、本当にお幸せですね」

メイド1「ええ。シュタインの未来は安泰ですわね」




カァァァァァアア///////




ダッ!




~~~~~~~~~




「~~~~~っ//////」




(お菓子で喜ぶ王妃様なんて…っ)




(恥ずかしい………………)


……………………………………………………


翌日。




政務室、シュタインズ。




ユーリ「では、工事は人員が揃ってる地域から始めますか?」

ゼノ「…いや」




「冬が長い地域を優先する。雪が降る前に資材をすべて運ぼうと思うのだが。アル、どう思う?」




「同意です。冬を越すと資材の価格高騰などで予算オーバーするリスクが高くなりますので」




ゼノ「では、すぐに北の町村から手配する。頼んだぞ、ユーリ」

ユーリ「了解です」


(コン、コン)




メイド「失礼いたします。お茶をお持ちいたしました」

シュタインズ「……………」 ジーッ

メイド「?? どちらにご用意いたしましょうか」




「……………………」




ゼノ「ワゴンのまま、置いていけ」

メイド「かしこまりました」




…パタン。




ユーリ「クリスタ様、お姿見せませんね…」

ゼノ「…ああ。」




「ゼノ様が政務室におこもりの時は、いつもお茶出しに来てくれるのに…」




「当然です。王妃がお茶の差し入れなど、メイドの真似事をすべきではありません」




ユーリ「…とか言って。昨日来なかった時点で『王妃様はご病気なのか!?』とか慌てて確認してたくせにー」

アル「ユーリ、貴様…っ」

ゼノ「アル、クリスタは体調を崩してるのか?」

アル「いえ…。まったくそういった問題はないそうです」

ユーリ「ほらね。」

アル「……っ///」




ユーリ「ほんと、何で来ないのかなー?ゼノ様、もしやクリスタ様と何か気まずいことでもありました?」

ゼノ「いや?」

ユーリ「…ですよね。クリスタ様、昨日もゼノ様のお迎えにめちゃめちゃ張り切って廊下走ってましたし。あれ見て、俺も彼女欲しくなっちゃいました」

アル「貴様に恋人など10年…いや、20年早い」

ユーリ「うるさいな。アルは一生一人身でいれば」

アル「なにっ




ゼノ「迎え?いつのだ?」

ユーリ「え、昨日のご帰城の折です」

ゼノ「クリスタをどこで見掛けたのだ?」

ユーリ「中庭に向かう南西の大回廊です」




「………………」




ユーリ「もしかして、会えませんでした?」

ゼノ「…ああ。」

ユーリ「残念。すれ違っちゃったのかな?お下げ髪フリフリしながら走ってて、すごい可愛かったですよ」

ゼノ「……………」

アル「お下げ髪で陛下のお出迎えとは、王妃としていかがなものか…っ」

ユーリ「うるさいなー、アルは」




ユーリ「ちなみに最近、国王陛下と王妃様のご挨拶のハグやチューがどんどん長くなってるって、使用人の間で評判みたいですよ♪ご夫婦円満で何よりって

アル「な…っ//」

ユーリ「うるさいアル」

アル「…くっ」




(……………見られたな。)




ユーリ「最近、騎士団でアルに次ぐカタブツだったエトヴィンが恋人作ったと思ったら電撃結婚しちゃうし…あれも絶対、国王夫妻のラブラブぶりの影響ですよね」

アル「おい…いい加減、品のない話をやめろ」

ユーリ「えー、国家の発展において重要なことじゃん。いいよ、アルは一人ぼっちで老いさらばえれば」




アル「~~~~っ




ゼノ「…日付をまたぐ前に、全部片付けるぞ」

ユーリ「え…」




ゼノ「重要な任務を思い出した」




アル&ユーリ「御意。必ず今日中に仕上げます!」

ゼノ「頼むぞ」


……………………………………………………





ゼノ様のご帰城から3日目。









フゥ…




(今日で、丸3日ゼノ様のお顔を見てない…;ω;)




(いつも、お茶のご用意にかこつけてゼノ様に会いに行っちゃってたけど…我慢、我慢…)




(……今は、あの方とゼノ様のやり取りを思い出してしまって…どんな顔をしてお会いすればいいのか分からないから、かえって良かったのかも)









「え?」









(……ルイ?)




クリスタ「ルイ…っ、シュタインに来てたのっ!?」

ルイ「…王妃様」




ルイ「はい。一昨日の国境付近の河川の氾濫のことでご報告する件がございまして、参上しました」

クリスタ「…ルイ?」




「王妃様にご挨拶が遅くなり…大変失礼いたしました」




「……やだ。そんなかしこまらないで、ルイ」




「ゼノ様からも、ウィスタリア城でお世話になった方とは格式ばらず、気兼ねなく会っていいと言っていただいてるので…」




「しかし…」




「ルイ、お願い…」




「せめて、今日だけでもいいから…(涙声)」




「………君が、望むなら」




ルイ「少し話す?時間…あまりないけど」

クリスタ「うん。大事なお仕事で来てるのに…ごめんね、ルイ」




「いや…」





クリスタ「河川の氾濫…被害は収まってるの?」

ルイ「うん、大丈夫。どうも誤報があったらしくてその確認と修正に来たんだ。騎士団長のアルバートって世間話は全然通じないのに、仕事の話はすごく早くて助かった」

クリスタ「ルイ…毎日、重責を抱えて本当に大変だね」




ルイ「…君ほどじゃない」

クリスタ「私は、中身が伴ってないから…」




クリスタ「ルイ。変なこと聞いていい?」

ルイ「なに」




「…もしね。ルイのことを大好きな幼馴染がいてね。ルイが他の人と結婚することになっても、その子がずっとルイのこと好きだったら、どうする?」




ルイ「どうにもできない」

クリスタ「…っ、そうだよね//」




「………………」




ルイ「‘私の好きな人のことを、ずっと前から好きな人がいるんだけど。その人を差し置いて自分は好きな人と幸せになっていいのかなぁ’って聞きたいの?」

クリスタ「う…//」




ルイ「あと‘その人の方が相手とは付き合いが長くてよく理解してるし、むしろその人の方が自分より相手には相応しいんじゃないか’とか、卑屈になっちゃってたりして」

クリスタ(~~~~~~っ//////)




「……その通りなの、ルイ……」




「…大変だね、君も。ゼノがあれだけ公式に‘妻は一人だけ’って言ってるのに、ウィスタリアからも第二夫人候補が続々と名乗りあげてるしね… ジルも辟易してる」




「それは…妻が私だからだと思う…」




ルイ「そうだね。君は庶民出身だから。ウィスタリアより大国の身分の高い姫との縁談ならシュタインも受けるんじゃないかって思われてるよね」

クリスタ「~~~っ」




「私、容姿も振る舞いも王族とはかけ離れてるし…、私より、明らかに王妃様として相応しい方がいるんじゃないかって…」




「それはゼノが決めることだから。それに、君だって、そのゼノの想いに応えて結婚したんじゃないの?」




「でも…もし私がいなかったら別の人の想いが成就したのかも、って…」




ルイ「…その相手って、ゼノと寝たことある女性なんだね。それは、気になるよね」

クリスタ「~~なんで…っ」

ルイ「別れてくれない理由なんて、お金かセックスのどちらかだよ。愛があれば、むしろ別れたいと言ってる相手から離れてあげられるものだけど」




ルイ「貴族や、まして王族の倫理観なんてぶっ飛んでるから。そういう相手に対するゼノの認識も基準はそれだから、気にしなくて大丈夫だよ」

クリスタ「でも…」

ルイ「君は理解しなくていいことだけど。誘われて断る方が礼儀に反することもあるんだよ。」

クリスタ「………………」




ルイ「愛していると言いながら、相手を困らせたり苦しめるなんて、ただの‘恋’だよ。恋は自分本位だから、別れてあげない、諦めない。他の人と幸せになって欲しくない」

クリスタ「………………」




「私…私こそ、ゼノ様に恋してるだけなのかも…」




ルイ「そう?一度白紙に戻ったゼノとの婚約をあきらめずに頑張ったのって、ゼノのこと愛していて、信じてたからじゃないの?」

クリスタ「あの時は…ルイが助けてくれたから…」




ルイ「…実は俺、ずっとクリスタのこと好きだったんだよ」




ルイ「ゼノより、ずっと前から好きだった。君以外の人と結婚するなんて、俺には考えられないくらい」

クリスタ「………………」




ルイ「…なんて言ったら、クリスタはどうする?」

クリスタ「~~~~~っ//////」




ルイ「ほらね、困ってる。‘ルイのことは好きだけど…’とか前置きしながら、必死で断ること考えたでしょ。」

クリスタ「ルイ~~~~~///////」

ルイ「たとえ好ましい相手でも、愛してない人から求められたって、応えられないんだよ」




ルイ「いいんじゃない?ゼノのこと愛してるし信じてるけど、たまに恋する感情に揺らいじゃうようなクリスタがゼノの側にいるのって、いいことのように思える」

クリスタ「…本当…?」




「ところで、その髪型…ゼノの趣味?前よくしてた片側がおだんごのスタイル、やめちゃったの?」




「え?…ううん。アップにしてた方が、その…王妃らしいかなって…//」




ルイ「あのおだんご、ゼノが楽しそうにいじってるの、俺見たことある」

クリスタ「え…っ//それ本当?!」

ルイ「うん。やっぱり君も気づいてなかったんだ」

クリスタ「全然…っ//」




「ルイ…話聞いてくれてありがとう…お陰で、自分が何でモヤモヤしてたのか、よく分かったし…すごく励まされた…」




「…どういたしまして」




「…………………………」




「…ハワードは、シュタインに滞在するのか?」




「いえ。先ほど、河川の被害状況の報告と修正を終え、すぐ帰国すると聞いていますが…」




「…謁見の申し込みもしていないのに…王妃様と、あのような場所で馴れ馴れしく会話するとは…」




「構わん。ウィスタリアで親しくしていた者とは自由に交流するよう言ってある」




「そうでしたか。…しかし、鉄面皮のハワード卿は話しかけにくいことこの上ないのですが。仕事の上では非常に察しがよく、事がスムーズに捗ります」




「そうか…」




「…………………………」









「引き続き、高速で政務を片付けるぞ、アル」




「思い出した任務が気になってかなわん…」




「はい」


………………………………………………



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………………………


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久しぶりにルイと会って話せて、本当に気持ちが楽になった…。私なりに、出来ることをがんばろう…。




ゼノ様との過去は共有できなくても、これからご一緒に過ごさせていただく未来を大切に紡いでいって…いつか、こんな風にタペストリーに思い出を刻みたい…。









(うっ、とは言え、教えて貰った通りやってるつもりなのに、ぜんぜん出来てない)




(え…っ、と3番の糸と5番の糸は対称に交差するようにして…)




(が、がんばる…っ)




トン… トン… カタン、


………………………………………………










…カリッ、

「っ、と」









「……………………」




フゥッ…




(……ノらんな。)




「…………………」









(どうかしてるぞ…)




使用人「陛下、失礼いたします」

ゼノ「なんだ」




「保留になさっておられた本日のノイマン邸の晩餐会ですが。ご出席はいかがなさいますか?」




ゼノ「そうだったな。…顔を出しておくか」

使用人「かしこまりました。王妃様とご同伴はされますか?」

ゼノ「王妃の予定は?」




使用人「本日は、西の塔で終日お過ごしとのことです」

ゼノ「西の塔?」

使用人「ここ数日、女官のフリーダと西の塔におられます」




ゼノ「何をしているのだ?」

使用人「詳細は伏せていらっしゃるようです」

ゼノ「……………」

使用人「フリーダに確認致しますか?」




「……いや。」




ゼノ「同伴でなくとも問題のない晩餐会だ。俺一人で行く」

使用人「かしこまりました。では、外出のご用意をいたします」




「…ああ」









ディナーの為にお着替えし、久しぶりのおだんごつきダウンスタイルにチェンジ。




(モヤモヤした3日間だったけど。今夜はゼノ様とたくさんお話をしよう…)




(お会いできるのが嬉しくて、ドキドキする…)


………………………………………………










……………………………………




クリスタ「あの…、陛下は?」




使用人「本日はノイマン邸の晩餐会にご出席されました。王妃様にはお一人でディナーをお楽しみください、とのことです」




クリスタ「っ、晩餐会にお一人で?同伴しなくてよろしかったのでしょうか?」




使用人「王妃様は西の塔にてご予定がおありとのことで、陛下お一人でお出向きになられたそうです」




クリスタ「そう、でしたか…」




「…………………」














「ゼノ様…」


…………………………………………










クリスタ「3日もお伺いしなかったら、おかしいと思っていらっしゃるよね…お気遣いさせて、ご負担をお掛けしちゃった…」

(カタン)




(…スピネル…かな?)




カチャ、

「あ…」




「ゼノ様…! いらしたのですか…




「も、申し訳ありません。ノックもせずにいきなり…しかも、こ、このような寝巻姿で…///」




「お戻りとは思わず、失礼しました




「いては、まずかったか?」




「え?」




「…何でもない」




「どうした、中に入らんのか」




「休むところだったのなら、構わず休め。俺は明日からの外交の旅支度と着替えに寄っただけだ」




「え…、また外交に行かれるのですか?」




「ああ。今夜の会談で急遽決定した」




「期間はいかほど…ですか?」




「移動に2日、滞在は5日の予定だ」




「一週間も…




「あの…私、ゼノ様にお詫びしたいことが…」




「詫び…何のだ」




「今夜の晩餐会…ゼノ様お一人で行かせてしまい…申し訳ありませんでした…」


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「今後は、このようにゼノ様にお気遣いさせてしまうことがないよう気をつけますので…どうか、ご公務に同伴させてくださいませ」


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「おまえにも、おまえの都合があるだろう。そんなに気張らなくていい」


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「ですが…、今日のことは本当に申し訳なく…」


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ゼノ「西の塔で、何をしていたのだ?」

クリスタ「そ、それは、その…//」


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「秘密、か。」


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「いえ、秘密というほどのことではないのですが…もう少ししたら、お話しさせてください//」


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「あの…今日、ルイと話しました。河川の氾濫は最小限の被害で収まったとのことで、本当に何よりです…」


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「会っていたのは知っている。見掛けたからな」


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クリスタ「えっ、そうだったんですか?お声を掛けてくださればよろしかったのに…」

ゼノ「政務中だったからな」

クリスタ「あ…そ、そうですよね」


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ゼノ「それで?」


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「…?ルイと他に話したこと…ですか?」


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「た、他愛もない世間話です// 私が一方的に話してただけですけど。ルイはいつも聞き上手なので…」


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「…夫の前で、そう親し気に男の名を連呼するものではない」


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「え…」


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「ウィスタリアの者とは、いつでも自由に交流するよう言ってある。俺は一向にかまわん」


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「だが、臣下の目がある。親しくするのはいいが、場所は考えろ」


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「っ、はい。申し訳ありませんでした…っ」


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「…久しぶりに顔を合わせたというのに、さっきから謝ってばかりだな…」


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「ゼノ様…?」


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「……………………」


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「ハワードか。あれは、清い男なのだろうな」


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「俺と違って」


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「…………」


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クリスタ「ゼノ様?それは、どういう…」

ゼノ「言葉の通りだ」


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「俺が帰城した日…見てたのだろう? 俺も一応男だ。女を抱いたことがないとは言わん」


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「~~~~~っ」


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「そんな…私はゼノ様が清くないなどと、思ったことなんて…」


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ゼノ「そうか。てっきり、俺の顔を見るのも嫌で姿を見せないのかと思ってたぞ」

クリスタ「違います…!それは~~~~」


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「なんだ?西の塔のことといい、俺には言えないことばかりなのだな」


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ゼノ「ハワードになら話すのだろう。俺の外交中、ウィスタリアに帰っていればいい」

クリスタ「ゼノ様…!」


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「俺さえいなければ、おまえはハワードを国王に指名してウィスタリアの王妃になっていたのだろうしな」


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「~~~っ、そんなこと…!」




「むしろ順当にあり得たことだ。国王側近のクリストフもハワードを推していたと聞く。実際、俺との婚約が破談になった時はハワードが候補にあがっていただろう」


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「あれは…!私がゼノ様との婚姻を望んでいることを理解してくれたル…ハワード公が‘指名してもいい’って…協力してくれて…っ」


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「私がゼノ様を想っていることを、分かってくれて…っ」


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「ゼノ様がもしいなかったら…なんて…っ。私は…、私はゼノ様以外の方を愛するなんて想像することさえ出来ません…っ」


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「したくないです…っ」


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クリスタ「西の塔では…フリーダにシュニール織を習っていました…」

ゼノ「シュニール…?」


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「はい…ゼノ様には内緒にして欲しいと、私がフリーダにお願いしました」


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「なぜだ」


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「恥ずかしかったからです…っ。私にはゼノ様との過去はなくて。でも…共に歩む未来をいつか、織物に紡げるようになって、形にしてお見せできたらと…」


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「ゼノ様と、お付き合いの長い美しいご令嬢の存在を知って…愚かな嫉妬心を抱きました。あの方に比べ、私は王妃に相応しくないのでは、と落ち込みました。それで、政務室にも伺えずにおりました」


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「私は外国人の庶民です…人一倍頑張らないと、王妃として認めていただけず、ゼノ様にお気遣いいただくばかりで、たくさん恥をかかせてしまうかもしれないと…いつも心配で…」


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「でも、私はゼノ様のお側を離れたく…ありません。だから諦めずに頑張ります…。ですから、どうか…ゼノ様以外の人とのこと…なんて、おっしゃらないでください…」


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「お願いです…」


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クリスタ「…うっ(>ω<。)」

ゼノ「………


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ゼノ「分かった… もう、休め」

クリスタ「~~~っ」




クリスタ「明朝はお早いのですか?お見送りを…」

ゼノ「いらん」


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「~~~~~~~~」


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「いいから もう、寝ろ」


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「~~~っ、はい…ゼノ様がおっしゃるなら…」


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「ご迷惑をたくさんお掛けして…また、ご不快な思いをさせていたことにも気づかず…本当に申し訳ありませんでした…」


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「外交、どうかお気をつけて、行ってらっしゃいませ…」


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「ああ」


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「お、お帰りを心待ちにしております…っ」


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「……………」


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「……………っ」


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「では、失礼いたします」


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「お、おやすみなさいませ…っ」


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「ああ」


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(パタン。)


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「……っ、」


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(ゼノ様があんなにお怒りになるなんて…)


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(私、何も…何も思いやれず、自分のことでいっぱいいっぱいになってた…っ)


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(西の塔…、シュニール織…)


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ハァ…


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(~~~~~~~~)


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(俺は何をやっているのだ…)



…………………………


……………………………………………………



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(コン、コン)

びくっ//




ゼノ「クリスタ、入っていいか?」

(…………………)




「……開けるぞ」









…………………




「近くに…行ってもいいか」




(~~~~~~っ)









「…すまなかった」




「王妃としてひたむきに努力していることを、おまえらしい奥ゆかしさで隠していたこと、よく理解した」




「もっと近くに行ってもいいか」




ギシ…




「おまえに触りたい。触っても…いいか」




「ゼノ様…」




「私は、ゼノ様に触れて欲しくないなんて…思ったこと、一度もありません…」




「分かっている…」




ゼノ「俺も、おまえの不実を疑ったことなどない… 許してくれ」

クリスタ「~~~~~~っ」




「おまえを傷つけて、こんなに悲しませて…俺は、本当にどうかしているな。」




「いいえ…私の方こそ、自分のことばかりで、ゼノ様をご不快なお気持ちにさせていたことに少しも気づかず…」




ゼノ「シュニール織の…前国王所有のタペストリーを見たか?」

クリスタ「はい…」




ゼノ「あれを織ったのはユーリの母だ。タペストリーに描かれた恋人たちは、前国王と前王妃の面影を映している」

クリスタ「………………」




「前王妃はユーリの母を妹のように可愛がっていてな。二人はたいそう仲がよかったのだ…」




ゼノ「前王妃が亡くなって日に日に荒れていく城の中で、彼女の存在は俺にとっても救いだった。女の愛とは…すごいな」

クリスタ「………っ」




「今の俺はアルとユーリ、多くの信頼できる臣下に恵まれて…」




ゼノ「何より、おまえがいてくれる…幸せだ」

クリスタ「ゼノ様…」









ゼノ「王妃らしくなろうと頑張るのはいいが、どうか、変わらずおまえのままでいて欲しい…」

クリスタ「そう言ってくださり、ありがとうございます」




「ゼノ様を、優しく慈しまれた前王妃様やユーリのお母さまには及ばずとも…私の精一杯で、ゼノ様をお包みしたいです…」




ゼノ「…自分の想いが報われなくて、その痛みを思い知れと相手に苦渋を強いるのは、愛とはかけ離れた行為だと思っていたが。まさか、自分がそうなるとはな…」




ゼノ「愛している。だが、俺はおまえに身勝手な恋もしてるのだな」

クリスタ「私こそ…いつも、ゼノ様に恋しています…」




クリスタ「ゼノ様…外交はどちらに行かれるのですか?」




ゼノ「バーデンだ」

クリスタ「お見送り…させていただけますか」




ゼノ「いや、いらん」

クリスタ「……っ」




クリスタ「~~~ゼノ様」




ゼノ「おまえも連れていく。今決めた」

クリスタ「~~~っ」




「これ以上離れ離れになって、夫婦関係が危機にさらされるのは御免だからな」




「俺は耐えられん」




「……っ// 私もです。ゼノ様と離れていたくないです…」




クリスタ「でも…外交のお邪魔になりませんか?先方のご準備も…」

ゼノ「大丈夫だ。バーデンは保養地で、子が授かる効果で有名な温泉もあるのだ。以前から、夫婦での訪問を打診されていた。観光の良いPRになるだろう。」




「そ…っ//」




「安心しろ。外交の成果はいつも以上にキッチリあげる。」




ゼノ「色ボケ陛下などと揶揄されたら、おまえの名誉に傷がつくからな」

クリスタ「ゼ、ゼノ様…っ//」






…………………………………………






~おわり~

ゼノ×王妃 ~初めての夫婦喧嘩~


長いお話を最後までお読みくださりありがとうございました!
おまけSS『ゼノ様と初めての夫婦喧嘩のあと(おまけ)』に続きます。

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